個人が勝てるのは、面倒で儲からなくて手間がかかる商売

個人が勝てる商売は、面倒で、儲からなくて、手間がかかるものです。そういう領域には、大手は踏み込んできません。そこにチャンスがあるのです。大手は効率良く、手間をかけずに儲けようとします。そうしないと、大勢の従業員を雇えません。チマチマしたことは、やってられないのです。


個人でやっているのに、大手の真似をしたがる人が多いです。店舗数を増やして、多くの従業員を雇って、ドカンと儲けたいという人です。現在の店舗数を聞くと、まだ1店舗です。この時点で、今やるべきことがズレています。


大手のヘアサロンは、何店舗も持っているので、効率良くやることが求められます。個人のヘアサロンなら、じっくりお客様と接することができます。それを活かす方法を、考えることです。ヒアリングに時間を割いたり、マッサージを研究したり、スタイリングの方法を、いくつも提案したり。やれることはたくさんあります。


時には、悩みを聞いてあげるのも良いと思います。ヘアサロンに来る人は、髪をカットしてもらうだけに来ているのではありません。「喋りに」来ているのです。喋る相手がいないから、黙って聞いてくれる人を探しているのです。ヘアサロンというのは、そういう意味では、「ちょうどいい」場所です。まともに聞いて答えなくても、全く構いません。相手はただ、聞いてほしいだけです。ふんふんとうなづいて、聞いているフリだけしておけば、勝手に「聞いてくれた」と錯覚します。


儲からない個人のヘアサロンは、効率を重視しています。いかに回転を良くして、儲けようかと計算しています。それがお客様にバレています。大手と同じやり方なら、駅前の便利な大手サロンに行きます。それ以外のことを求めて、わざわざ小さなヘアサロンに来てくれていることを、忘れないようにしましょう。出来るだけ面倒で、儲からなくて、手間がかかる商売をしましょう。その方が、長い目で見たら、商売としては続きます。

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